最優秀指導者賞
島田 明美
(神奈川県)
肖像 この度は第34回秋田全国舞踊祭におきまして名誉ある最優秀指導者賞を頂き感謝の言葉もございません。

 舞台上でお礼のご挨拶を杉原萌がさせて頂いている横で、頭の中が真っ白になっている自分に、さらに緊張していました。
私にとって舞台は踊る場所で、舞踊というある意味の鎧を脱ぎ、等身大の自身のまま立つには、明るく高い場所に感じられました。
私の思う指導とは一つのカリキュラムを教えて行く事と違い、互いの距離を大切にした上で個々の個性を認めながら、時に同じ言語や価値観を共有していく事だと思っています。
何かを投げ掛けた時に返って来る反応や、応えに探すべき方向の糸口を示したり、ときに自身の概念に影響を与えられたりもします。
けれど、人としての波長が同調出来なくなったり、伝える事柄が空回りしだす事で、心の何かが削れてしまう事もある。
舞踊が好きで人との関わりが愛おしいからこの道を選んだはずなのに、自身を否定する程落ち込む事もしばしばです。
けれど、初舞台は泣いてしまい踊る事も出来なかった子が数年後には楽しそうに舞台で微笑んでいたり、スキップ一つ出来なかった子が競い合う場に立っていたり、別々であった舞踊の道にいた子が私の道で歩く事を選んでくれたりと、幸せだなと思える事がいろいろな困難な局面や苦しみを助け、支えてくれます。
ましてこの度の様な素晴らしいご褒美を頂けた事は言うまでもなく、この道を歩いて来たからこそだと思います。

指導者でいられる事に感謝し、選んで頂いた審査員の先生方、川村泉先生をはじめ、秋田全国舞踊祭のスタッフの先生方、並びに関係各位のみなさまに心より感謝致しております。

ありがとうございました。

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Update:2017/02/21  

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