第３７回 あきた全国舞踊祭に所感との事で、私自身が率直に思ったことを述べたいと思います。

　全部門を通し、すべての作品ではありませんが、観てる側の心に感銘を与える作品が少ない様に感じました。コンクールで順位を争う為か、必要以上のテクニックの連続（アクロバット的動き等）柔軟性が高いのは素晴らしい事ですが、その身体能力を訓練しているのは解っても、観ている側の心にうったえる作品が少なかったです。

　これは踊り手だけの問題ではなく、作品を創る者の責任でもある事に私自身、今一度考える良い機会にもなりました。各部門の分数は違えど、決められた分数内に、題名、振り、音、衣裳そして踊り手が、他の方の真似事では無く、個々が持つ個性豊かな思いっきりの良い作品に多く出会いたいと痛感し、自分自身も再確認した機会となりました。

　この２日間は、充実した今後の糧になる経験でした。帰宅後の次の日から新しい振付指導に入りましたが、又「雪の秋田の熱い冬...」に出会いに行きたいと思っています。