【 第44回あきた全国舞踊祭 感想 】
加賀谷 香
 舞踊家
(東京都)
肖像

第44回あきた全国舞踊祭 そしてエキシビション公演大変お疲れさまでした。 例年の如くコンクールのレベルの高さもさることながら、今回は審査全体を通して「美しいな⋯」と要所に感動があってあっという間の時間に感じられました。踊りの美しさや姿そのものはもちろん、ひたむきな姿勢やそれぞれの背景など⋯だからこそ思うことは、それだけ想像が膨らむ印象的なおもむきや作品であるのに、それを構成する振付や技巧が、まるで規定演技のように似通ってしまうのはなぜなのだろうということです。例年の上位入賞者にならって⋯ということはあるかと思いますが、決して審査するこちら側の要望や希望ではないということをお伝えしておきたいと思います。 土台となる身体づくりや基礎能力を高めることは必要ですが、シニアの皆さんは勿論のこと、ジュニア1、2の振付指導の先生方にも、独自性を感じられる作品づくりや未来へ繋がるための経験となるようなダンスへの挑戦を心から期待しております。
群舞部門1位を受賞された「Epistemology」の皆さんのダンスですが、その世代、背景ならではのテーマを掲げ、衒いなく誠実にダンス表現に向かう姿勢が、シンプルでとても美しく印象的でした。受賞作品だけでなく様々な群舞作品なども楽しめるエキシビション公演においても独特の雰囲気で目を引いていたように思います。 着地点でなく旅の過程、未来へ繋がるコンクール、エキシビション公演として、豊かなますますの盛り上がりを願って、これからも楽しみにして参ります。


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Update:2026/01/28  

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